新古車(登録済み未使用車)とは?定義と製造される理由
- 投稿日:
新古車の定義
新古車とは、ディーラーなどの販売業者が購入し、陸運局に車両登録を済ませた状態の車のことを指します。陸運局に車両登録をするとナンバーが付けられ、販売済みになるため中古車扱いになりますが、実際には新品同様に使われていない車なので、新古車と呼ばれていました。
現在では新古車という名称は、新車と混同されるリスクがあることから「登録済み未使用車(軽自動車の場合は届出済未使用車)」という名称に統一されています。新車より価格が安いのに新車同様に状態の良い車に乗れるため、とても人気です。
メーカーやディーラーの販売台数を増やすための施策
なぜ新古車が販売されるのでしょうか。実は新車を扱うディーラーの多くは、自動車メーカーから販売した台数に対し報奨金が支払われています。この報奨金を得るためにディーラー名義で購入し、新古車として売りに出すことで、多少車両価格が下がっても報奨金分で利益が出るようにしているのです。
販売台数No.1とCMで見かけることもありますが、ディーラーが購入することで車はすでに販売済みになるため、お客様がすべて購入したわけではなく、このようにディーラーが報奨金やノルマとして購入した分も販売台数に含むことができるのです。
見込み発注やキャンセルでも新古車が増える
人気のある車種の場合は、注文がなくてもディーラーの方が見込み発注を行うこともあります。ただし、人気のある車種だからといって発注後ただちに売れるとは限らず、何ヶ月も売れ残る場合もあるのです。
車は製造後に9ヶ月を経過すると、新車として登録できないため、売れ残った車をディーラーが購入し、新車登録を行った上で新古車として取り扱います。購入後に注文と仕様が異なる車が納車された場合に、キャンセルが発生することもあります。その場合もすでに登録はされているので、新古車として販売されます。